歯並びが悪い人は、あごの大きさと歯の大きさのつり合いが取れていない場合が多いようです。
小さなあごに大きな歯が並べば、出っ歯になったり、乱ぐい歯になったり、八重歯になったりします。
こんなときは、歯の数を減らして、あごの大きさとつり合った歯列にしなければなりません。
もちろん抜歯したところの隙間は、残りの歯を揃える事によりなくなります。
悪い歯並びを治すには、歯を動かして綺麗に揃えなければなりません。
しかし歯の根は、顎の骨に埋まっていますので、歯が動くためには、根の埋まっている部分の骨が変わってくれなくてはなりません。
この骨の変化は、人のよって差がありますから、治療期間は、患者さん一人ひとり違ってきます。
一般的には、永久歯列の治療で18~30ヶ月くらいかかります。
成長期には、成長期に治療しておいた方が後々良い結果が得られる治療を行います。
たとえば、上下のあごのズレの改善、上下の前歯が反対に咬んでいる場合の改善、歯、歯列、咬み合わせを悪くする悪い習癖に対する治療などを行います。
発育、歯の生え代わりとの関連もありますので、ある程度発育が終わるまで様子を見なければならない場合もあります。
そのため、症例によっては、小さい時からはじめて、10年以上かかることがあります。
初診相談の時期は、歯並び、咬み合わせなどで気になる事があるとき、または、乳歯が抜けて永久歯に生え変わる時期に来院していただき、治療が必要か不必要か、必要であれば治療開始の時期は何時頃かなどのお話しをさせていただきます。
治療開始時期および治療期間は、不正咬合のひどさや原因によっていろいろですので、一度来院されてもっとも良い時期に治療することが大切です。
通院は、月に1~2回で6ヶ月で治る事もあり、2~3年かかることもあります。